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背景をつくる家
Works Case#005 T様邸

老後まで住み続けられるよう、住宅性能のベースがしっかりしていること、おしゃれで暮らしやすそうなデザインの2点を重視していたT様。現在も将来も安心感を約束する、暮らし方の変化に対応する可変性を持った設計に建築家の感性が生かされたデザインがプラスされ、長く住み続けるにふさわしい仕上がりとなった。

2階LDKのキッチンカウンターには自然と家族が集まり、リビングとバルコニーの壁は同色にすることで視線が外に延び、空間をより広く感じることができるプランニング。

「背景をつくる家」

建築家/藤本 誠生
(藤本誠生建築設計事務所)

藤本誠生 写真

【コンセプト】

老後まで住み続けられるよう、住宅性能のベースがしっかりしていること、おしゃれで暮らしやすそうなデザインの2点を重視していたT様。現在も将来も安心感を約束する暮らし方の変化に対応する可変性を持った設計に、建築家の感性が生かされたデザインがプラスされ、長く住み続けるにふさわしい仕上がりとなった。2階LDKのキッチンカウンターには自然と家族が集まり、リビングとバルコニーの壁は同色にすることで、視線が外に延び空間をより広く感じることができるプランニング。

建築家プロフィール/藤本 誠生
Facade

Facade

外観はグレーのシンプルな箱型フォルムの外観。2階部分まで吹抜けの斬新な玄関ホールに無垢のレッドシダーを使用することで、スクエアのシャープなデザインながら、どこか有機的なあたたかみを感じさせる。夜には玄関ホール部分がライトアップされ、ファサードの美しさがより一層引き立ちます。

Entrance

Entrance

1階玄関の奥は大容量のシューズクロークがあり、玄関側と室内側の2つの入り口を設けた通り抜けできるタイプなので靴を脱いで収納した後にそのまま室内へ入ることができます。シューズクロークにはご夫婦とお子様の靴のほかにも傘や、お子様の外遊びのおもちゃなど住む人のその時のライフスタイルに合わせて色々なものが収納できます。

Living dining_1

Living dining_1

2階LDKにすることでご夫婦の希望のカフェのような空間を実現。2階LDKのバルコニー部分とリビングの壁を同色にする事で視線が外に延び、空間をより広く感じさせる設計となっている。壁面には造作ベンチを設置することでイスやテーブルを置かなくてよい分、LDKをより広々と使用できる。バルコニー部分は南面からの自然光を取り入れて部屋を明るく開放的な空間を演出している。

Living dining_2

Living dining_2

食卓を兼ねたカウンターに接した畳の小上がり。キッチンで作業中でも家族との会話をくつろぎながら楽しむことができる。小上がりの上部には食器類や小物などを収納できるスペースも。

Work space

Work space

2階階段上のLDK一角にある書斎スペースの部分は西日を避けつつ、反対側からの窓からは富士山の景色が楽しむことができる。

Kitchen

Kitchen

キッチンはあえて壁付キッチンを選択し、背面に奥行きある造作のカウンターを設置することで料理を最短の動線で配膳することができるキッチンスペース。ダイニングテーブルを置くことがなくなり、ご夫婦理想のカフェのような空間を実現した。

Bedroom

Bedroom

1階寝室は段差を付け可変性を確保。将来もう一人子供ができた時の為に、壁を仕切れば子供部屋を増設できる設計となっている。

Kids-room

Kids-room

1階子供部屋は秘密基地のようなロフトスペースが。高いところや小さなスペースは不思議とワクワクするものですが、高さのある空間は限られたスペースでも面積を最大に生かすことができる為空間を最大限に有効活用した建築家ならではのアイデア。

Washroom_1

Washroom_1

水回りを上下階も合わせてなるべく一か所にすることで配管をシンプルにしコストダウン。水回りが分散していると配水管が複雑になり、工賃が高価になります。建築家住宅は見た目がかっこいいというところだけではなく、家事動線やコストダウンを読み解くプランニングが可能な点も魅力の一つです。

Washroom_2

Washroom_2

1階の洗面兼ランドリールームはそのままウォークスルークローゼットを抜け、寝室へつながる設計。洗濯をした後そのまま洗濯物を干すことができ、背面カウンター部分で衣類を畳み、そのままクローゼットへ収納。最短動線を意識したプランニングになっている。